ほろほろ通信『見知らぬ人たちに助けられて』志賀内泰弘<中日新聞掲載2012年10月28日>
春日井市の木村三千子さん (78)は週に2、3回、春日井リハリビテーション病院に入院中のご主人を見舞いに行く。バス、電車、バスと乗り継いでようやく病院へ。ところが、認知症で寝たきりのため、ほとんどこちらのことが理解できず暗い気分になってしまうという。 ある日、病院の帰り道に眼鏡屋さんに立ち寄ったときのこと。店を出て駅へ歩いていたところ、周り景色が違うことに気付いた。どうやら反対方向に歩いて来てしま […]