『親にごはんを作った日』|親孝行大賞受賞作品

【ペンネーム(掲載時のお名前)】Taiyoさん
【性別】男性
【年齢】10代
【住所】東京都世田谷区

【「親孝行大賞」のタイトル】
 親にごはんを作った日

【「親孝行大賞」の本文】
コロナ禍で生活スタイルが変化した家庭は多い。僕の家族も、僕と姉はオンライン授業で家にいる事が多くなり、母は2年前から在宅でできる仕事を始めた。

しかし1年前に母は癌が見つかり、半年前に手術した後も放射線治療が続いている。僕達家族は、コロナと母の病気との2つの不安をかかえて毎日を過ごしていた。

そんな中、僕達家族は母に感染してはいけないと、夏の終わりにコロナワクチンの予約をして、無事に2回の接種をすることができた。

母は初めのうちは接種に消極的だったのだが、主治医の先生にも勧められて、僕達より少し遅れてワクチンの予約を入れた。

2回目のワクチンを接種した翌日、母は39度5分の熱を出した。全身がぶるぶると震える母を見て、僕は気が気ではなかった。夜になってやっと微熱まで熱が下がった母に、僕はうどんを作って持っていった。

うどんは僕の大好物だ。母が作る料理じゃないものを食べたい時、僕は自分でうどんを茹でて汁を作り食べていた。好きに作って食べる僕に母は、

「あれ、自分で作ったの?えらいね。お腹空いてごはんまで我慢できなかったのかな」

といつもニコニコしていた。本当は違う理由があるんだけどな、と内心少し後ろめたさもあったのが本音だ。しかし、熱が下がって僕のうどんを見た母は本当に嬉しそうだった。

「息子にごはんを作ってもらえるなんてね」

うん、このうどんは本当にお母さんを心配して作ったんだよ。僕は心の中でそう思って、母が喜んでくれたことが嬉しかった。
母は次の日には元気に復活することができた。

僕のうどん、またいつでも作るからね。

最新情報をチェックしよう!
>プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動とは?

プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動とは?

ゆっくりでいい。一歩ずつでいい。
自分のできる範囲でいいから、
周りのことを思いやる世の中を作ろう

CTR IMG