『お母さんとばあちゃんと私と着物』|親孝行大賞

【ペンネーム(掲載時のお名前)】Lil’Miiさん
【性別】女性
【年齢】20代
【住所】栃木県宇都宮市

【「親孝行大賞」のタイトル】
「お母さんとばあちゃんと私と着物」

【「親孝行大賞」の本文】
中学3年生、高校受験。毎日勉強と「あること」に追われる日々を送っていた当時の私。その「あること」とは、「着物の着付け練習」であった。

なぜ、高校受験と着物の着付け練習なのか?

私が受験する高校は、筆記試験、面接の他に自分が好きなことや得意なことを披露する
「パーソナルプレゼンテーション」という試験があったのだ。

スポーツや絵描きを披露する同級生たちの中で、私は「着物の着付け」を選んだ。そこにはどうしても引き継ぎたい想いがあった。

私が1歳になる前に事故で他界した母。その母が愛した着物たち。着付けの技術を母から直接教わることは出来なかったが、我が家に残された母の着物を使って受験に臨みたい、その一心だった。

帯や腰紐、一つ一つに感じる母の情熱。本当に着物を愛し、大切にしていたのだろう。ずっと箪笥にしまっているなんてもったいない。なにより着物たちが可哀想だ。

そう思った私は、祖母に着付けを教わった。厳しい指導の中、苦戦しながらも一人で着付けが出来るようになり、ふと鏡を見た。

「そうやって見ると、お母さんそっくりだな」

と、後ろで見ていた祖母が呟いた。寂しそうな、切なそうな、しかし嬉しそうな声でもあった。

受験当日、着物の着付けを披露した私は無事に志望校であったその高校を合格。一度身についた着付けの技術は、数年経った今でもしっかり覚えている。

時代を越えて引き継がれる技術と想い。次は私が自分の子どもたちに引き継ぐ番だ。

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