『情を乗せる』|ちょっといい話 志賀内泰弘

愛知県春日井市で木箱の製造会社を経営する八木勇達さんのフェイスブックに目が留まりました。

目先のことに追われて、ついつい見失いがちだったことがここにありました。全文を転載させていただきます。

    *    *    *    *

昨日、ランチを食べながら
いろいろ話を聞いた。
  
ことを起こして
思いを語って
共感してくれる仲間を集める。
  
  
ゼロからスタートしようとすると
以前は骨が折れる大変なことだったけど
最近は新しいシステムが認知されて
誰でも割とハードル低く
世の中に周知することが可能になった。
  
モノのやり取り
お金のやり取り
それだけではなく
底の部分には
共感して応援していただくという
いわば「情」みたいなものが
脈々と流れている。
  
クラウドファンティング
良いシステムだと思う。
  
仕事も含めて
いろいろと関わっていると
誠に理不尽なことに時々出くわす。
  
少しでも安く買いたい
少しでも高く売りたい
これのせめぎ合いの中で
えぇ〜っ!それだけは勘弁してよぉ〜っ!
なんてこともままある。
  
商売なんだから
ドライに考えないと!
なんて思うけど
なかなかそうはいかないものだ。
  
毎日、毎日、
こんなことの繰り返し…。
  
ある人からこんなことを聞いた。
  
「昔は『人』からモノを買っていたんだよ。
お店で買うんじゃなくて
そのお店の『人』から買っていた…。
  
多少高くても
『市場の八百屋のあのおばちゃんは裏切れん!』
『さかなやのいつものお兄ちゃんは裏切ったらいかん!』って
あの人から買わなきゃ!って
買っていたんだよ…」って…。
  
そういえば、
ご近所の電気屋さんで
全ての家電は揃えたものだ。
壊れたらすぐ直してくれたし、
電気の球が切れたら
すぐにでも持ってきてくれた。
  
小さいころ、
おふくろの割烹着の裾を摘んで
市場への買い物について行くと
入口の肉屋さんで時々、
『ぼく?コロッケ食べるか?』と
言って
中が破裂してしまって
売り物にはできないコロッケを
新聞紙に包んで渡してくれた。
それがとても楽しみでした。
  
こんな感じで
みんなお客さんと
情でつながっていたんです。
  
モノとモノとのやり取りの上には
今よりももっと「情」が乗っていました。
  
クリック一発で
翌る日には手元に届く
便利な世の中だけど
そんな世の中だからこそ
モノに情が乗っているってことが
すごく大切なことのように思います。
  
ベクトルが同じ方向のお客様の
お手伝いが出来るのは
本当に心地よいです。
  
感謝!

    *    *    *    *

古い蔵には「もののけ」が棲みついているといいます。一説では、それは「つくも神」だと言われています。作られて100年以上経った「物」には、神様が宿るというのです。

なぜ神様が宿るのでしょう。それは、人が「魂」を込めて拵えたものだから。そして、その「物」を敬って大切に使うので、壊れることなく100年もその形を保てるからではないかと思うのです。

インターネットで、サクサクッと仕事をする。ポンッとクリックすると「物」が届く。なんと便利なことでしょう。

でも、その「物」は、どこかの誰かが「魂」を込めて作ったものであることを忘れてはならないと思うのです。

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