群馬県前橋市
頼富さん
<心に響いた「たった一言」>
大きい声を出した方が負けです!
<「たった一言で」エピソード゙>
今の学校に勤め始めた頃、先輩の先生にとても寡黙な一人の女性がいました。1日中ほとんど口を開くこともなく、私も含め周囲も彼女のことを変人と思っていました。
そのイメージが覆ったのはある日の職員会議でした。議案を巡って一部の教師がいきり立ち、感情的に怒鳴り続けました。どうにも収拾がつかず、困り果てていた時に聞いたのがこの言葉でした。
「大きい声を出した方が負けです!」
日頃無口な先生の大きな声を出した方が負けという一言で会議はしいんとなり、正常に戻りました。物静かな先生の一言だけに会議は瞬時にして平和を取り戻しました。
彼女はその後静かに退職しましたが今でも尊敬する一言であり、今の私の金言語です。現代はややもすると声の大きな人間が勝ち、パフォーマンスが幅を効かせていますが、本当に素晴らしい語り手は彼女のような人だと思います。