拙著「京都祇園もも吉庵のあまから帖」シリーズの5巻が発売になりました。おかげさまで、発売前から書店さんに多くの予約が入っていたと聞いています。
▼京都祇園もも吉庵のあまから帖5
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でも、浮かれているわけにはいきません。この5巻を書いている時、体調がボロボロ。そのため、追加で取材のために京都へ行かなければならないというのに、病院通いをしていました。
そのため、
「締め切りに間に合わなかったからどうしよう」
という恐怖と闘っていました。不安はよけいに体調を不安定にさせます。だから、早めに次の6巻に取り掛からなくてはならないのです。
ということで、桜が咲き始めた頃から取材の為、足しげく上洛しています。
そんな中、山科の名刹・勧修寺を訪れた際に、こんな掲示板の言葉に目が留まりました。
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希望に起き
愉快に働き
感謝に眠る
ーーーーー
ある人が言いました。
「人は幸せになるために生きてきた」と。
では、どうしたら幸せになれるのでしょうか。
明石家さんまさんが、口癖のように言っている言葉があります。
「生きてるだけで丸儲け」
まったくその通り。でも、ちょっと辛い事があると、心がめげてしまいます。職場や学校で嫌な事を言われると、胃がチクチク痛みます。とても「丸儲け」とは思えません。
さて、この掲示板を見て、ハッとしました。
コレって、「幸せになれる」もっとも簡単な方法ではないかと思ったのです。
朝、目が覚めた瞬間、「これがしたい」「こうなりたい」と具体的な目標が定まっていたら・・・。
同じ働くにしても、それがお金のためだとしても、「ああ、楽しい」と思えたら・・・。
そして、夜、眠る前に、一日に起きたすべてのことに「ありがとう!」と言えたなら・・・。
ああ、どんなに幸せなことでしょう。
そうです。
「幸せになる」ことは難しいことではない。朝から晩まで「今」を生き生きと「生きる」こと。ただ、それだけだと気付くのでした。
ここで、ちょっと待てよと思います。
「希望」持つ。「愉快に生きる」。感謝する。
どれも単純なことではありませんか。
それなら、なんでできないのかしらん。
簡単にできるはずなのに・・・。
容易ではないけれど、
希望に起きよう!
愉快に働こう!
感謝して眠ろう!
と強く心に命じたのでした。
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