ほろほろ通信『一番の親孝行は何だろう』志賀内泰弘<2013年2月17日>

春日井市の野々川明子さん(33)は19歳のとき、マンションを借り、友達とルームシェアをして暮らし始めた。

「今が楽しければいい」とフリーターをしながら気ままで自由な生活。実家までは車で20分ほどの距離だったが、年に1、2回しか帰らなかった。

23歳とのとき、旅行先の海外のホテルに電話が入った。父親が倒れたという。慌てて帰国すると、父親は病院のベッドに横たわり、会話すらできない状態。脳梗塞だった。

「なぜ、もっと家に帰らなかったんだろう」
「お酒が好きなお父さんの晩酌に付き合ってあげればよかった」

と後悔することばかり。

考えてみると、父親とゆっくり話をした記憶がなかった。

お見舞いに訪れた父親の会社の同僚に「え?一緒に住んでいないの」と驚かれた。なぜなら、職場で毎日のように明子さんの話ばかりするので、てっきり同居しているものだと思い込んでいたという。

無口で自分からはほとんどしゃべらない父親が、そんなにも自分のことを考えていてくれたのだと思うと、涙がこぼれた。

明子さんは思った。今からでも「親孝行しよう!」と。でも、何をしたらいいか分からない。一生懸命に考えて「私が充実して幸せな人生を送ることだ」という答えを出した。

心機一転、新たな会社に就職し、仕事に打ち込んだ。その後、海外留学、ワーキングホリデーで英会話をマスター。

この春から子どもたちに英会話を教える教室を開校する準備中だという。

明子さんは「おかげさまで父親はかなり回復しました。開講したら教室に連れて行って報告したい」と話す。

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