たった一言でコンテスト受賞作品 ハッピー賞『家に遊びに来いよ』

東京都大田区
氏名:大聖さん

<心に響いた「たった一言」>
家に遊びに来いよ

<「たった一言エピソード」>
当時、僕は友達が欲しいと思っていました。
いじめられている訳ではなく、挨拶程度はしますが、放課後や休日に遊ぶような仲のいい友達はいませんでした。

小学五年生の林間学校での出来事です。

ほとんど話したことがない、優等生タイプの雄介とガキ大将タイプの直樹と同じ部屋になりました。

夜就寝時間を過ぎても、なかなか寝付けませんでした。すると誰かが好きな人を教え合おうと言い出しました。僕は嫌だったのですが従いました。

僕と雄介が好きな子の名前を教えた後直樹がぐずり出しました。

僕らが知らない塾で一緒の子だと言ったり、隣町の学校の子だと言ったり、一貫性がなく明らかに誤魔化そうとしていました、結局彼はガキ大将ですし喧嘩も強いので二人とも諦めました。

小学生にとって好きな人を教えあう行為は、大人では想像か付かないくらい勇気の要る事です。僕と雄介は気持が暗くなり、特に仲が良くなることもなく林間学校は終わりました。この事もまた、残念でした。

話は、半年後の夏に飛びます。

ちょっとした空き時間が出来たので、ビーチボールでバレーボールを始めました。(輪になって落とさないようにする)途中で直樹も入ってきました。

簡単なのでルールを、しり取りしながらする事にしました。ゲームは長続きし、どんどん盛り上がっていきました。そしてその時事件は起こったのです。

僕が『ロバ』次の雄介が『バナナ』次は直樹の番です。『な、な、な、』焦って言葉が出てきません。『なっなっな ?奈々子』

焦ってクラスで、一番かわいい奈々子ちゃんの名前を言ったのです。僕と雄介はすぐにピンと感じて、アイコンタクトを取り合いました。

そして、二人で協力して直樹に詰め寄り、喧嘩の様になりました。結果、好きな子が奈々子ちゃんだと白状させたのです。いったん諦めて半年我慢してからの勝利だったので、僕らには絆ができていました。

すべてが終わり、後雄介が僕に言いました。

「家に遊びに来いよ」

僕に親友が出来た瞬間でした。今でも酔うと雄介とこの話をします。

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