たった一言でコンテスト受賞作品 ハッピー賞『百日たったらね』

兵庫県神戸市
氏名:坂本さん

<心に響いた「たった一言」>
「百日たったらね」

<「たった一言エピソード」>

子供の頃、買ってほしい物があったり連れていてほしい所があったりした時、母にお願いすると、母はいつも、

「百日たったらね」

と約束した。でも、たいてい果たされなかった。幼かった私は三日目ぐらいまでなら覚えているが、百日もたつと約束自体を忘れてしまった。ほしかった物もほしくなくなっていた。

父が交通事故で亡くなった時、母は三十二歳だった。六歳を頭に三人の幼い娘を抱え、母は必死で働いたが、我が家はいつも「金欠病」だった。

母の給料日前、米びつがカラの時もあった。でも母は背負っている苦労を感じさせない、あっけらかんとした明るさがあった。

百日たったら—は母ののおまじないだったのかもしれない。百日たったらもっとお給料が増えて生活が楽になる。子供達に欲しいものを買ってやれる。そう思って母は自分を支えていたのかもしれない。

「百日たったら・・」

つぶやいてみると、不思議と元気が沸いてくる。いろんなこと頑張れそうな気がする。いつしか私のおまじないになっている。お母さん、ありがとう。

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