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「親孝行大賞」受賞作品

『今度は、私の番』|親孝行大賞受賞作品

静岡県富士市 yukari様の作品 朝、ベランダの物干し竿に暖簾代わりの黄色いバスタオルを干す。それが、本日『ムスメ居酒屋』開店の合図。 『ガタン、ゴトン。ガタン、ゴトン』 父を思う時、真っ先に浮かぶ音。酒販勤めの父は毎日、沢山の酒瓶を荷台に載せてトラックを運転し、各地の酒屋へ配達し続けた。街の大型酒店から、奥深い山道を走り抜けた僻地の雑貨店まで。ガタン、ゴトンと荷台の酒瓶を鳴らし、働き者の父は来 […]

『2歳の息子のプレゼント』|親孝行大賞受賞作品

北海道砂川市 きぃた様の作品 2歳になってますます活発になった息子。平日は仕事の都合でなかなか構ってあげられないこともあり、たまの休みに妻の休息もかねて息子と二人で少し離れた公園へ遊びにいった。 お昼頃で、あまり人がいなかったこともあり広場を走り回ったり、遊具で遊んだり。大変だったのは小高い丘の頂上で突然、オムツをとりかえることになったこと。横にすることもできず、動き回る息子を押さえながら変えるの […]

『手紙』|親孝行大賞受賞作品

京都府木津川市 北澤喜幹様の作品 もうすぐ、80歳を迎える父母に、どうしても聞いておきたいことがあった。それは、父母の生い立ちである。自分のルーツを辿ることにもなるので、父母が元気なうちにと考えていた。同時に、まだ一度も口にしたことがない「感謝」の気持ちを伝えたいという思いもあった。 そんな気持ちを察したかのように、タイミング良く母から連絡があった。「渡したいものがあるから実家に来て欲しい」と。収 […]

『次女のジンクス』|親孝行大賞受賞作品

千葉県千葉市 米屋の娘様の作品 ここは小さな商店。我が家のちょっとしたジンクスがある。なぜか代々次女が家業を継いでいるのである。ちなみに私は、三人兄弟の次女である。 でも両親は私達が小さい頃から誰も店は継がなくていいと言ってきた。特に母は、自分が子供の頃から親は忙しいし、自分の夢なんて関係なく継がなきゃいけないし、商人の家に生まれたのが嫌だったのだとか。 だから私が商業高校に進学したいと言ったら猛 […]

『「ごめんなさい」より感謝の言葉を』|親孝行大賞受賞作品

東京都武蔵村山市 てぃーたん様 「ごめんなさい」より感謝の言葉を 病室の中、一定のテンポで刻まれる機械音と管から漏れる呼吸だけが静寂を裂いていた。 「今夜が山です」 とドラマのような決め台詞を口にしてその場を後にする医師の姿を横目に、私は途方に暮れて涙を流すことしか出来なかった。 父はもう、脳死状態にあるという。 苦しみや痛みは感じていないそうだ。 全身を癌に蝕まれ、自力での歩行が困難になってから […]

『一子相伝』|親孝行大賞受賞作品

青森県弘前市 野球小僧様の作品 我が家の親父は83歳。元銀行員で、今は山菜取りの名人。50年書き溜めた山菜カレンダーを見ながら、計画を立て雪解けが始まった春、ゼンマイ、ワラビ、タケノコ、そして山菜の王様タラの芽を、秋はサモダシ(ならたけ)を採りに岩木山に入る。 私と言えば、山菜採りにほとんど興味はなく、ひたすら親父の採ってきた山菜を「食す」専門。 しかし親父も80歳を超え、さすがに足腰の衰えが顕著 […]

『弟の供養』|親孝行大賞受賞作品

大阪府豊中市 大阪のアンさん 「弟の供養」 昭和20年8月、ソ連軍が樺太に侵攻し、我が家の近くでも戦闘があった。弟は母に抱かれ、私は手を引かれて逃げ惑った。地上戦は沖縄だけでなく、樺太でもあったのだ。やがて樺太はソ連に占領され、我が家は接収された。 すぐの引き揚げは叶わなかった。追いやられた家は掘立小屋で、トイレも風呂もなかった。そこで終戦1年目の冬を迎えた。隙間風が吹き込み、家族が体を寄せ合って […]

『母を乗せた運転』|親孝行大賞受賞作品

【ペンネーム(掲載時のお名前)】生ヵ縫凜さん 【年齢】20代 【住所】岡山県岡山市 【「親孝行大賞」のタイトル】  母を乗せた運転 【「親孝行大賞」の本文】 わたしは、大学生の時に自動車の運転免許を取得した。母を乗せて走るとき、いつも母は言う。 「あんたの車に乗るようになるとはなぁ」と、しみじみと言う。 この夏、母が手術をすることになり、病院まで送り迎えをする機会があった。そのときも言われた。わた […]

『私の親孝行』|親孝行大賞受賞作品

【ペンネーム(掲載時のお名前)】まる子さん 【性別】女性 【年齢】20代 【住所】福岡県福岡市 【「親孝行大賞」のタイトル】  私の親孝行 【「親孝行大賞」の本文】 私と母の狩りは夜決行だ。8時15分、私と母はスーパーへ向かう。8時半になると精肉、惣菜が半額になるからだ。 私は親孝行なんてしてない。私にはお金がないからプレゼントとかサプライズとかありきたりな事が出来ない。毎年カーネーションを渡すく […]

『思い出のマグカップ』|親孝行大賞受賞作品

【ペンネーム(掲載時のお名前)】山 崎 裕 美 子さん 【性別】女性 【年齢】30代 【住所】岡山県都窪郡 【「親孝行大賞」のタイトル】  思い出のマグカップ 【「親孝行大賞」の本文】 高校生2年の頃、初めてのバイト代で、コーヒー好きな母の為、ショッピングセンターのブランド食器コーナーで、可愛らしく上品な苺柄のマグカップを購入した。 高級感のある店内は学生の私には少し緊張した。帰り道は自転車のカゴ […]

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プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動とは?

ゆっくりでいい。一歩ずつでいい。
自分のできる範囲でいいから、
周りのことを思いやる世の中を作ろう

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