【ペンネーム(掲載時のお名前)】舞太朗さん
【性別】女性
【年齢】39
【住所】岩手県 宮古市
【「親孝行大賞」のタイトル】
「偏頭痛の親子」
私と、中学生の息子たちは共に偏頭痛持ちである。息子は反抗期が始まり会話も前程ではない。部活の遠征で、往復四時間の運転をする私は、息子たちの試合中から頭痛が始まってしまった。帰る頃には、すっかり痛みが長引いたためか吐き気もする。
試合が終わり子供たちが車に乗り込んできた。私の様子に息子たちはすぐに気がついて声をかけてきた。「頭痛いんじゃない? 少し寝た方がいいよ」と。偏頭痛を持つ子供たちだから気がついたのだろう。二時間後、エアコンの車内で朦朧としながらも、どうにか気合いでやっとたどり着いた。
長男が次男に指示をした。ママの荷物とクーラーボックスも全部運ぶぞ。ママは先にうちに入って先にお風呂に入って寝て。お風呂には入れず、吐いてしまい眠ってしまった。
目が覚めてキッチンに入った時、自分たちの水筒、お弁当箱は洗ってありました。ユニフォームやジャージも洗い終わっており、室内に干してありました。ご飯も炊きあがってました。反抗期の息子たちが、自分たちで考えて、こうして母を黙って助けてくれました。
その晩は、反抗期だから何だ自分の時は、もっと反抗期が酷かったじゃないかと思いました。こんな時期でも、中学生の息子たちから、思いがけず親孝行をしてもらいました。
子供たちの心の成長と順調な反抗期に、心から嬉しくありがとうの気持ちでいっぱいです。