ちょっといい話『CAさんと飴玉とお水・・・深い気遣い、広げる気遣い』志賀内泰弘

那覇までの往復、ANAのプレミアムクラスを利用しました。行きの便でのことです。飛行機に乗ると、乾燥してのどがやられることが多い。さらに、耳がツーンとして、うまく耳抜きできなくて痛くなることがあります。

そこで、のど飴を常備しています。ところが、カバンに見当たらない。そこへ、CAさんが、挨拶に来られました。
「新聞をお持ちしましょうか?お休みになられるようでしたら、枕をお持ちしましょうか?」
「いえ、けっこうです。飴を一ついただけますか」
「かしこまりました」
しばらくして、CAさんが飴玉を持ってきてくれました。
「え?!・・・ありがとうございます」
手渡された飴玉は、チャックの付いたビニール袋に入っていました。それも5つ。黒糖、オレンジ、リンゴ、グレープ、レモンの種類が一つずつ。ささいなことですが、感激しました。

昔からよく言われることです。気配りとはどういうことか。それは、「タバコを下さい」と頼まれたら、マッチと灰皿も一緒に用意すること。さらに、火を点けてあげることだと。1を頼まれたら、5も10も先回りする。デキル人の気遣いは、深いのです。

さて、今度は帰りの便での出来事です。プレミアムクラスでは、飲み物がフリーです。ビールもワインも日本酒も、ソフトドリンクもスープもあります。志賀内は基本的にアルコールは飲まないので、
「ああ、残念。悔しいなぁ。これも料金のうちなのに」
と、グイグイ飲む周りの乗客を羨ましく見ています。行きの便で、隣りの席の男性が「お水を下さい」と頼みました。すると、すぐにCAさんがペットボトルに入った天然水を持って来ました。

志賀内は既にコンソメスープを飲んだあと、緑茶をもらって飲んでいました。もうお腹はガバガバ。でも実は、本当はお水が飲みたかったのです。あまりにもドリンクのメニューが多かったので、お水という発想がありませんでした。

そこで、帰りの便。軽食を終えた後、いつも飲んでいる薬を取り出し、「お水をください」と頼みました。CAさんが、すぐにペットボトルのお水を持って来てくれました。
さてさて、ここからです。

そのCAさんは、一度、ギャレーに戻ると大きめのカゴに、何本ものペットボトルのお水を乗せ、プレミアムクラス全員の客席を「お水はいかがですか?」と回られたのです。一つ頼まれたら、気遣いを広げる。志賀内は、「ああ!これこれ、これぞ気遣いのお手本だ」と感激しました。

似たようなことは、職場でもあります。
「○○さん、忙しい所悪い、お茶くれないかな」
と頼まれたとする。その一杯に終わるのではなく、
「どなたか、他にもお茶欲しい方いますか?」
と周りに声をかけることもできます。

コピー機のインクが切れてしまった。庶務室に取りに行く時、
「今から庶務へ行くけど、何かもらってきてほしいものある?」
と仲間に尋ねる。

深い気遣い、広げる気遣い。デキル人の行動は、小さなところに輝きがあります。少し高くて、財布は痛いけれど、プレミアムクラスは「学び」の宝庫です。

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