ちょっといい話『「総務部総務課山口六平太」に学ぶ』志賀内泰弘

「総務部総務課山口六平太」の大ファンです。
え?!ご存じいなですか?

長く、「ビッグコミッグ」に連載されていて、全81巻にも及ぶ人気コミックです。主人公の山口六平太は、自動車メーカー・大日自動車の総務部総務課勤務。どう見ても冴えないボーとした風体の平社員です。

でも、気配り・気遣いの天才で、縁の下の力持ちとして、会社中のトラブルを黒子として次々に解決してしまいます。社長からも、後輩からも、いえいえ、近所の商店街の人達からも信頼を得ていて、さまざまな相談に乗ります。

そんな六平太の81巻の物語の中から、「ベストレセレクション 後輩諸君へ贈る言葉」という別冊が発売されています。迷える若い人たちにアドバイスをした回をまとめたものです。その中から、珠玉の言葉をいくつか紹介します。

「会社員である前に社会人なんだから、よい会社員になろうとするように、よい社会人になってほしい・・・」

一言で言えば、「コンプライアンス」のことです。会社人間になり、会社のためにと必死に働いていると、「社会」が見えなくなってしまいます。
すると、どうなるか・・・。
そう、不正を働いてしまうのです。例えば、ミスを隠して商品を市場に出してしまう。もっとも、分かりやすいのが、ご存じの食品偽装事件です。そうならないために大切なこと。それは、「よい社会人」であることを忘れないことです。

「家や学校で教わっていないことも、『教わらなかった』ですまないのが社会人なんだよ」

学校の成績が良かった人ほど、陥りやすいことがあります。それは、なんでも教科書に書いてあるマニュアルを見ればわかる・・・と思いこんでいること。ところが、社会に出れば、「教科書」なんて通用しません。教科書に載っていない、マニュアルなんて存在しないのが「社会」だから。

では、どうしたらいいのか?
経験を積むしかない。人は、常にトライ&エラーで成長します。

「損得を天秤にかけて迷うな。そういうものは、最初っから損でいいんだ」

これは、社会人を何年も積み重ねて来ないと、わからない真理です。普通、損と得の道があったら、そんなの得な方を選ぶのに決まっていますよね。どころがどっこい。40、50歳も過ぎて、人生を振り返ると、「損した」と思い込んでいたことが、反対に自分の血となり肉となっていることに気付くのです。

失敗、挫折、左遷、病気、トラブル、濡れ衣、事故・・・。マイナスと思っていたことの「おかげ」で、自分が大きくなったことに。問題は、いつ気付くかです。

もう一つ。似た言葉です。

「失敗を恐れるな、失敗は当たり前。今はどんどん失敗したらいい。年を取ってからの失敗は致命的になるかなら」

親は、子供がケガをするところ、苦しむところを見たくないから「失敗しないように」と育てます。それが度を過ぎることを過保護と呼びます。親は、子供の人生に一生付き添うことはできません。本当に子供のためを思うのなら、早いうちに「失敗させ」て、失敗から立ち上がる方法、失敗から「学び」「気づき」を得る生き方を体得させるのが一番です。人生、トライ&エラー&トライ、の繰り返しからこそ成功があります。

(出典)
作・林律雄 画・高井敬研一郎
「総務部総務課山口六平太」小学館より

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