ちょっといい話『ウィズコロナ時代の親孝行』志賀内泰弘

この夏、故郷への帰省をやめられた方が多いようです。もしも・・・のことを考えて、親に合うのを我慢する。孫の顔を見せるのも控える。

その代わり、リモートでスマホの画面を見ておしゃべりしたり、リモート墓参り、リモート盆送りなどというのも報道されました。

こうして考えてみると、ITって「無機質」のようなイメージですが、人の心を繋ぐのに役立っているんですね。

さて、第2回親孝行大賞の締め切り(10月末)が近づいてきました。
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「親孝行」は、直接会って何かできたら一番いいのでしょうが、こんな時代だから、それも困難な場合があります。365個の「親孝行」の方法を綴った、拙著「365日の親孝行」(リベラル社)の中から、リモート親孝行のお話を紹介させていただきます。

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「ふと、思い立ったときに電話する」

女房とは、学生時代からの付き合いだ。そのため、わたしの「いいところ」も「わるいところ」も知り尽くしている。「いいところ」はさておき、「わるいところ」を指摘されると、不快になる。なぜなら、図星だからだ。いまだに、しょっちゅう言われること。
「なんで、連絡してくれないのよ!電話一本くらいできるでしょ」
「・・・会議が長引いて」
「電話できるの?できないの?夕飯の支度のことがあるんだから」
「しようと思えば・・・できるかな」
「い~い、あなたはね、そういう小まめじゃないところ、ルーズなところがいけないのよ。それができていたら、もっと出世してたはずよ!」
と、こんな具合だ。まったく、頭が上がらない。そんな女房に言われて、電話を「小まめに」かけるように努めている。女房にはもちろん、他の人にもだ。

「ああ、ヤスオ。何かあったの?」
「いや、別に・・・いいだろ、用がなくたって電話しても」
「電車のホームね」
「ああ、今、博多駅」
「ホントは何かあったんでしょ」
「う・・・うん。実はさ、出張先でちょっとトラブってさ」
「人間関係?」
「あ、ああ・・・まあ、そんなところかな」
「昔っから人付き合いがヘタだからぇ」
「うるせーよ」
「親に向かって何よ」
「あ、新幹線来た!また電話する」
女房いわく。それが親孝行になるという。3年ほど前のこと。母の日に、どんなプレゼントを贈ったらいいかと相談したら、即座に言われたのだ。「たまには電話して声を聴かせてあげなさいよ」と。それがきっかけで、ときどき、「ふと」思いついた時に電話をするようになった。時間も場所も決めてはいない。
オフクロとの電話を切ると、新幹線のデッキからもう一本電話をかけた。
「もしもしヤスオさん、おげんき?」
耳元で、義母のやさしい声が聴こえた。

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200字というサッサッと書ける文字数から、ご応募いただけます。あなたの親孝行のまつわる「ちょっといい話」をお寄せください。
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