(株)ユタカファーマシーさんは、大阪・京都・滋賀・愛知などに201店舗のドラッグストアを展開しています。遠くのお宅まで配達したり、お子さんの手を引いて一緒に買い物をしてあげたり、車までお米や水など重い物を運んで差し上げるのが当たり前のハートフルなお店です。
ドラッグユタカさんでは、社員やアルバイトさんたちが休憩時間に、バックヤードで「ちょっといい話ノート」を綴っています。仕事に限らず、家庭や普段の生活で出逢った「いい話」を記録してスタッフ同士のモチベーションアップに役立てるためです。
新型コロナウイルスが蔓延し、マスクなどが不足する中、ドラッグストアでは日々対応に追われています。「ちょっといい話ノート」から、スタッフさんたちのエピソードを紹介させていただきます。
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【ドラッグユタカ・野洲店(滋賀県)のスタッフさん】
最近、コロナの影響もあり電車の利用を控えていましたが、先日、久しぶりに県内のローカル線に乗った時のことです。
車掌さんの「お客様へのマスク着用」に対するお礼のアナウンスが、とても暖かく感じられ、そのお人柄が伝わってきました。「これからも今まで通りに運行いだします」など、案内を続けられた後のことでした。
「進行方向右手に、虹が出ております。よろしければご覧ください」
とのアナウンスが・・・。この人、凄いなあ、と思いました。まさしく地域密着とはこのことだと認識しました。
【ドラッグユタカ・西大津店(滋賀県)のスタッフさん】
体温計の電池を探しに、あちらこちらのお店へ出掛けたのですが、コロナの影響で、どこも売り切れで入荷していませんでした。100円ショップでも、お店の方に尋ねると、「品切れです」と言われ、仕方なく帰ろうとした時のことでした。奥の方から店長さんが出て来られて「電池ではないのですが・・・」と、別の売場に案内されました。そこで、光る耳かきを手に取って、「電池の型番はわかりますか?」と尋ねられました。「LR41です」と答えると、「この耳かきの電池が同じ型番なので、これを買われて電池を交換させてはいかかですか」と、教えていただきました。
親切な対応で、無事、体温計が使えるようになりました。自店でも、こうありたいと思いました。
【ドラッグユタカ・桃山南店(京都府)のスタッフさん】
店の外に、トイレットペーパーを出して陳列していた時のことです。通りかかりの方から、声をかけられました。
「やっとトイレットペーパーやティッシュペーパーが、いつも通りに出てきたね、マスクも入荷してるし、ホッとするね。毎日、暑いけど頑張ってね」
とても嬉しくて、言葉の大切さを実感。その一言で、「頑張れる」と思いました。
【ドラッグユタカ・大曽根店(愛知県)のスタッフさん】
マスクが入荷し、お客様が店頭に殺到された時のことです。
「ありがたいわ。いつもいろんな人から言われるんでしょ。たいへんね。でも、こうして販売してくれると助かるわ。ありがとう」 現在も、たいへんな日々は続いていますが、こういった一言で、頑張ろうという気持ちにさせていただきました。少しだも多くのお客様に商品が届くように今後も対応していきます。
【ドラッグユタカ・大垣南店(岐阜県)のスタッフさん】
連日のコロナの報道に、従業員もお客様もピリピリと緊張の続く状況です。そのせいで、精神的にダウンしてしまう方も多いと聞きます。マスクが入荷し、お客様が店頭に殺到された時のことです。
いつも通り、レジ業務をしていると、お客様から「お疲れ様です」と声をかけられました。「おや、このお客様は、別の店舗のスタッフさんかな?」と思い、こちらも「お疲れ様です」と返事をしました。支払いが終わって、帰り際にもまた「ありがとうございました。お疲れ様です」と言われました。
その後、別のお客様からも、続けて「お疲れ様です」と声をかけられ、ようやくその言葉が私たちスタッフへの「労い」だせと気が付きました。
新聞で「医療関係者に対してだけでなく、小売店で働く人たちにも労いの輪が広がっている」という記事を読みました。どんな時でも、笑顔でお客様をお迎えしようと思いました。感染が広がり、暗い気持ちになった時、お客様からの「お疲れ様」と言葉を思い出し、上を向いて仕事に励もうと思います。