ちょっといい話『マスク不足の中でドラッグストアのレジでの出来事』志賀内泰弘

(株)ユタカファーマシーさんは、大阪・京都・滋賀・愛知などに201店舗のドラッグストアを展開しています。遠くのお宅まで配達したり、お子さんの手を引いて一緒に買い物をしてあげたり、車までお米や水など重い物を運んで差し上げるのが当たり前のハートフルなお店です。

ドラッグユタカさんでは、社員やアルバイトさんたちが休憩時間に、バックヤードで「ちょっといい話ノート」を綴っています。仕事に限らず、家庭や普段の生活で出逢った「いい話」を記録してスタッフ同士のモチベーションアップに役立てるためです。

新型コロナウイルスが蔓延し、マスクなどが不足する中、ドラッグストアでは日々対応に追われています。「ちょっといい話ノート」から、お客様とのエピソードを紹介させていただきます。

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【ドラッグユタカ・S店のスタッフさん】

先日、当店へお越しのお客様からマスクの入荷がないか質問をいただきました。在庫がない旨をお伝えすると、「いろいろ言われるだろうけど、頑張ってね」と声を掛けていただきました。ご迷惑をおかけしているのはこちらなのに、状況を慮って下さり、優しい言葉に救われた気持ちになりました。

【ドラッグユタカ・O店のスタッフさん】

マスクなどウイルス関連商品の入荷が安定せず、謝罪対応で大変な状況です。そんな中、常連のお客様が来店され、薬の相談を受けました。お客様が帰り際のことです。
「こんな忙し時に、相談に乗ってくれてありがとう。マスクがないのは店員さんや会社の責任ではなく、社会全体の問題なのに、かわいそうで仕方がないわ。私はユタカさんの味方やで」
この一言で、心身ともに疲れから抜け出せました。我々がお客様に元気を与えないといけないのに、と恥ずかしく思いました。改めて、お客様に元気をお届けしたいです。

【ドラッグユタカ・T店のスタッフさん】
トイレットペーパーに続いて、マスクの不足が続き在庫の有無の問い合わせが相次いでいます。そんな中、お客様に、
「お客様を優先して自分の購入を後回しにしていて、我が家でもマスクがなくて困っております」
と、つい私個人の話をしてしまったら、
「自分の分くらいは確保してもいいんじゃない? 私の家にあるのを持って来てあげるわ」
と言われました。もちろん、丁重に辞退申し上げましたが、嬉しくてたまりませんでした。

【ドラッグユタカ・K店のスタッフさん】
小さなお子さんを連れた30代のお父さんが来店されました。マスクの在庫がない旨をお伝えすると、
「ニュースで見ましたが、本当にないんですね。従業員さんのご負担が増えて本当にご苦労様です。無理しないで、頑張って下さい」
と言って下さいました。
すると、そばにいたお子さんも、カワイイ声で、
「頑張って!」
と。こんな時こそ、人の言葉の温かさが染みるのだと思いました。

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テレビのニュースで見ました。ドラッグストアで、マスクの奪い合いをするシーン。お店の店員さんを罵倒するお客さん。なんだか、胸が苦しくなりました。
そのお客さんも、普段はけっして「悪い人」なのではないと思うのです。でも、この非常事態。心が荒んでしまうんですよね。

そんな中、医療従事者とともに衣料品、薬品、日用雑貨、食料品を販売するお店のスタッフさんたちも、リスクを負いながら接客して下さっています。
本当に頭が下がります。

ドラッグユタカさんに限らず、きっときっと日本中、こんな時にでも「思いやり」は健在であることを信じています。

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