ちょっといい話『ボランティアという健康法…ギブアンドギブで健康になる』志賀内泰弘

「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動の理念は、「ギブアンドギブ」です。当メルマガや拙著でも、繰り返し唱えてきました。与えて、与えて、それでも見返りを期待しない生き方をしよう!そう言うと、
「与えてばかりいたら、損してしまうじゃないか」
と反論する人がいます。

でも、日本には古来から、「情けは人のためならず」という諺(ことわざ)があるように、「与えた」ものは、結局は自分に「返ってくる」のです。でも、なかなか理解していただけない方もいます。

そこで、「プチ紳士運動」では様々な実例、エピソードを紹介してきました。実際に「ギブアンドギブ」の精神で生きてきたら、望みもしないのに金銭的にもたくさんのと「テイク」を受けてしまったというお話です。

ところが、ギブアンドギブのパワーは、それだけに留まらないことが近年、科学的に実証されています。「見返りを期待せずに与える」と、自分も「健康」になれるというのです。そのキーワードとなるのが、「オキシトシン」という物質です。テレビの健康番組でも取り上げられているので、聞き覚えるのある方も多い事でしょう。

赤ちゃんがお母さんおっぱいに吸い付く刺激に応じて、脳から分泌されるのがオキシンシンです。お母さんが授乳している最中、このオキシトシンが分泌されることで、無上の幸福感を感じるのだといいます。つまり、おっぱいをあげるという無償の行為が「幸福感」に結びついているわけです。

幸福感が増すと、人間はどうなるか。説明は不要でしょう。ストレスは軽減され、胃潰瘍などのストレス性の病気が治ります。免疫力が上がり、菌やウィルスへの感染も防げます。そう、健康になるのです。

さらに、善行(ボランティア)をするとき、オキシトシンが増加するというのです。まだ何の行動も起こさなくても、助けを必要とする人のことを考え、彼らに同情を寄せるだけで、視床下部のオキシトシンが増加することがわかっています。

これは、誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。駅前の街頭募金などで、募金箱にチャリンと小銭を入れる。すると、募金活動をしている人達が一斉に、
「ありがとうございました!」
とお礼を言ってくれます。それを聞いて、なんだか恥ずかしい気分になると共に、「ああ~私っていいことしたんだ」と、心がホワッ~と暖かくなる。そうんなです!その時、あなたの頭の中にオキシトシンが湧き出しているのです。

ということは・・・。ボランティアというのは、健康法の一つなのですね。

最後に、こんな仏陀の教えを一つ。釈迦は言いました。
「貧しい人や困っている人に手を差し伸べなさい。布施をしなさい」
と。弟子が尋ねます。
「異教徒に対してもですか?」
釈迦は答えます。
「異教徒であっても、その相手が誠実な宗教者であれば、援助の手を差し伸べなさい」
「なぜですか?」
「蝋燭に火を灯そうとするとき、別の蝋燭の炎を使うだろう。そのとき、その蝋燭の光は消えるかい?それどころか、2つの炎は一緒になり、一層周りを明るく照らすだろう」

ウイルス騒動で、世界中の人々の心が暗くなっています。感染しなくても、明日の生活に困る人たちがいます。こんな時だからこそ、ギブアンドギブ!他人に「おもいやり」の心で接しましょう。

何か自分にできるだろうか?
何が役に立てるだろうか
考えるだけでもいいのです。

それは大いにオキシトシンを分泌し、あなたを健康に導くことでしょう。

参考図書:ウィスコンシン医科大学教授 統合医療クリニック高橋医院院長 高橋徳著「愛のホルモン・オキシトシン 人は愛することで健康になれる」(知道出版)

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