「101人の、泣いて、笑って、たった一言物語。世の中捨てたもんじゃない! 」(ごま書房新社)が発売になりました。10年分の「たった一言でコンテスト受賞作品」の中で選りすぐりの作品を収録しました。3万1.904編の応募の中からの100編です。おかげさまで、早々に重版が決定!このウイルス騒動の中、心癒さる本が求められているようです。
この本を、以前、研修などでお世話になったNEXCO中日本グループの方に献本したところ、こんなご返事をいただきましたので、ここに、転載させていただきます。
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志賀内 泰弘 先生
「泣いて、笑って、いい話」ありがとうございます。前代未聞の誰も経験したことがない沈鬱な情勢の中、いい話を読んで想像して癒されたいと思います。いつもお心遣いありがとうございます。
サービスエリアのほっこりした話をお客さまからいただきましたので2点紹介させていただきます。
<その1>
「〇〇SAに立ち寄りました。家族3人(私、妻、娘)と飼い犬と共にドッグランにて休憩していたところ、娘が、よその飼い犬に腕を噛まれました。出血が止まらず、対応に苦慮していたところ、コンシェルジュの女性が駆けつけてくれて、娘の腕の消毒や病院の手配をしてくださいました。
なかなか血が止まらなかったことで気が焦っており、ちゃんとしたお礼もできないまま立ち去ってしまいました。休日だったため病院が混雑しており、診療を受けれたのは夜の9時頃でした。
犬が噛んだ部分の消毒は、見ている側も痛みを覚える状況でした。治療が終わってしばらくすると、娘はコンシェルジュの方にいただいたバッジを取り出し、「もらった~」とつぶやきました。
とても辛い時間でしたが、娘の普通の声に安堵したとともに、コンシェルジュの方に、本当に救われた思いがしました。お名前も確かめず、その場を離れてしまいましたが、本当にありがとうございました。
<その2>
「10時頃○○SA上りに立ち寄った際、誤って子供の歯の矯正器具をトイレ前のゴミ箱に捨ててしまった」
とコンシェルジュカウンターにお電話がありました。
清掃スタッフさんに確認をお願いし、回収したゴミ袋を全て開けて探しましたが見つけることができず、その旨お客さまにご連絡したところ、
「後から自分で探しに行くのでゴミをとっておいてほしい」
との申し出がありました。
再度、清掃スタッフさんが確認しましたが見つからなかったため、もう一度コンシェルジュでゴミ袋を一つ一つ確認したところ発見することができました。
夕方、下りのエリアに到着したお客さまにスムーズに引き渡すこともでき、お客さまから
「父親が誤って娘の歯の矯正器具をゴミ箱に捨ててしまいました。ご迷惑をおかけしました。皆さんで何回もあきらめることなく探していただき大変ありがとうございました。無事に手元に戻ってきた事を大変嬉しく思います」
と感謝とお礼のお言葉を頂きました。
1月末からすべてのコンシェルジュでマスク装着をしていますが、マスクをしていてもおもてなしの心はお客さまに伝わっているのが見て取れる今日この頃です。
志賀内先生におかれましては、くれぐれも感染されませぬようお気を付けください。
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自粛生活の中でも、必要を迫られる職場で働いている人達がいます。医療関係者を初めとして、食品、生活必需品の販売、交通、運輸などなど。本当に、ご苦労さまです。そして、サービスエリアで働くみなさんにも、エールを送りたいと思います。
ついつい、不安からイライラしてしまいがちです。「こんなとき」だからこそ、「ほんの少し」だけでいいから、他人を「思いやる」気持ちを大切にしたいと思います。