ほろほろ通信『僕の実家は仙台です』志賀内泰

18日は豊明市の星城高校の終業式だった。この日、生徒会やクラブ活動部員が主体となり、東日本大震災の被災者のため名鉄前後駅で街頭募金を行った。

その場に立ち会った先生が、ソフトボール部の一人の女子生徒が泣いているのに気付いた。新二年生の中島麻実さんだ。「どうしたの」と尋ねると、募金箱にお金を入れてくれた男性のこんな言葉に感動したのだという。

「僕の実家は仙台です。君たちの活動がすごくうれしい。ありがとう」

羽守奈那さんは「私の分まで頑張ってね」と声を掛けられた。「少ししかないけど役に立つかしら」と言ってお金を入れる人も。

大和未沙さんは「ごくろうさま、ありがとう」「君たちの思いはきっと届くよ」と言われた。明らかに年金暮らしと思われる人や、携帯電話で忙しそうに話をしている人も立ち止まって募金に協力してくれたという。

近沢実穂さんの前を一人の男性が何度も行き来していた。一度姿がなくなり数分後に再びやって来た。銀行へ行き、お金に余裕はないけれど千円を下ろしてきたとのこと。

先生が見回すと、何人もの生徒が泣いていた。駅前に「お願いしまーす」の涙声が響きわたった。倉崎志織さんは言う。

「今こうしてソフトボールができるのはたまたま愛知県が地震の被害に遭わなかったから。ソフトがやりたくてもできない人がいる。少しでも力になりたい」

森田歩さんは「毎日ご飯を食べてお風呂に入れることがどれほど素晴らしいかわかりました。つらい思いをしている人がいることを忘れてはいけないと思いました」と。

<中日新聞掲載2011年3月27日>

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