ほろほろ通信『野球部のあいさつ』志賀内泰弘

みよし市の会社員、大津泰弘さん(42)は小学校から大学まで野球部に所属していた。社会人になってからも地元のチームに入り、今も野球を続けている。

3年前、大津さんの母校の中学に息子さんが入学。と同時に野球部に入部した。自分と同じ道を歩んでくれたことが、この上なくうれしかったという。以来、休日には野球部の練習や試合の手伝いを買って出て、審判やプレーの指導もしている。

その野球部の対外試合に付き添い、相手校に出掛けたときの話だ。

グラウンドに入る前に全員が横一線に並ぶ。すると、相手チームはいったん練習の手を休める。そこでキャプテンが帽子を取って「お願いしまーす!」と大声で言う。間髪入れず残りの部員が「お願いします!」と続く。それに応えて、相手チームも「お願いしまーす!」とあいさつを返す。これが暗黙のルールになっている。

それだけではない。校門からグラウンドまで行く途中ですれ違うサッカー部、テニス部、吹奏学部などの生徒も「おはようございます」と元気にあいさつしてくれる。

17年前、大津さんが新入社員で不安な日々を送っていたときのこと。営業先で「いつもハキハキしたあいさつで気持ちがいいね」と言われ、それが契機となり頑張れるようになったという。

大津さんは「それは野球で培われたものでした。スポーツを通じ、あいさつの大切さや礼儀作法を教えたい」と言う。

<中日新聞 掲載2010年7月18日>

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