愛知県犬山市立犬山中学校
丹羽さん
<心に響いた「たった一言」>
「ありがとうございました」
<「たった一言エピソード」>
私は、小学六年生の時の教師が好きではありませんでした。理由はたくさんあるけれど、とにかく拒絶しました。それでもあの人は、笑いながら何度も私に話しかけてきました。正直気持ち悪いとも思いました。
そう思う日々はずっと続いていたけど、ふと私は何かの変化に気がつきました。その先生と話していてイヤじゃなかったのです。それどころか楽しいとも思っていました。けれどそんなことに私は気がつきたくありませんでした。だから心の中にしまっておいたのです。
卒業式の日がやってきました。六年間もかよっていた母校だというのに涙は一滴もでてきませんでした。
帰ろうとした時、「一年間ありがとうございました最後に一枚だけ、写真とりましょう」と先生にいわれて、拒みながらも一枚だけとりました。
家に帰ってその写真を見るとどの写真よりもいい顔をしてうつっていました。「こちらこそあろがとう・・・」涙がこぼれてきました。