たった一言でコンテスト受賞作品★こころにビタミン賞★『お疲れの所、お待たせして申し訳ありません』

<掲載時のお名前>金井さん
<年齢>36 才
<性別>女性

<心に響いた「たった一言」>
「お疲れの所、お待たせして申し訳ありません」

<「たった一言エピソード」>
それはあるリラクゼーションのお店での事でした。当時私は仕事に追われ、毎日会社から午前様帰宅が当たり前。一人暮らしのマンションと会社の往復だけの日々でした。

ようやくできた休日に、疲れを取りたいと思い2時間程のちょっと値のはるコースを予約していました。予約の時間に店に行き、コースの代金が前払いのため、クレジットカードを差し出し支払いをしようとしました。

ところが。。。カードの読み込み機の調子が悪いのか、なかなかカード払いの手続きができません。すぐさま現金払いで済ませれば良いのですが、高額のため現金で払いたくない。。。と私も変な意地がありました。

テンパっているフロントスタッフさんを見て、
「そんな事で手間どらないでよ! こんなに疲れているのに、なんでこんなに待たされなくちゃならないの!もういいから!帰る!!」
という言葉がのど元まで出てきました。

しばらくして、静かな店内に「ピー」という機械音が響き、カード決済が無事通りました。もう。。。どれだけ待たせたと思ってるの!という怒りが隠せない自分。

そんな私にリラクゼーション担当のスタッフさんが間髪入れず、本当に申し訳ないという表情で言いました。
「お客様。本当にお疲れの所、お待たせして申し訳ありません。お疲れを少しでも取りたい、癒されたいという思いからわざわざこちらに足を運んでいただいたのに。その分、更に心を込めて疲れをほぐしますね」

その言葉を聞いて、さっきまで心の中に渦巻いていたイライラが、すぅーっと消えていきました。このスタッフさんは、心の底から私を労ってくれている。疲れてへとへとの私を一分一秒でも早く癒してさしあげたい。。。という彼女の思いが伝わりました。

へとへとになるまで、会社で働かされた事、一人暮らしで誰にも頼れず、気を張って生きている事。。。全てにおいて「お疲れ様」と労ってくれているようにも思いました。彼女のこの温かい一言で、私は泣きそうになりました。ああ、私はこんなにも「優しさ」や「温かさ」に餓えていたんだ、と。

そう知ったと同時に、カードの手続きが少し滞ったくらいで、あんなにもイライラしていた、心に余裕が全くなかった自分が恥ずかしくなりました。あの時「お待たせしました。ではどうぞ。」という言葉だけだったら、もういい!と逆ギレして帰ってしまったかもしれません。人の温かさ、優しさで私に忘れかけていた「心の安らぎを」を取り戻してくれた、あの一言が未だに忘れられません。

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