新刊発売!『101人の、泣いて、笑って」(その4)』志賀内泰弘

「たった一言で」コンテストは、平成21年に第1回を開催し、平成30年の第10回までに、合計31,904編の応募をいただきました。今回、「プチ紳士」運動事務局の選考スタッフと、ごま書房新社・池田雅行社長がさらに読み込んで厳選し、志賀内が監修をして10年間の入選作品の中から100編を選び、一冊の本として出版の運びとなりました。

タイトルは、
「101人の、泣いて、笑って、たった一言物語 世の中捨てたもんじゃない!」(ごま書房新社)
https://amzn.to/2wtlr6x
です。
                        
人は、人から言われた何気ない「たった一言」で、元気になったり、笑ったり、励まされたり、楽しくなったり、やる気が出たりします。時には、苦しいどん底の中から救われることもあります。「たった一言」が、人生を変えてしまうこともあります。
そこで、
「あなたの心に響いた『たった一言』を教えてください」
そして、
「それにまつわるエピソードを教えてください」
と呼びかけた応募作です。

ジーンと胸の奥に染みわたる「いい話」。「よし!明日も頑張ろう」と勇気が湧いてくる「いい話」。まさしく、「いい話」のトップ100です。今日もまたまた、1編紹介させていただきます。

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『力強く食べよう』

ペンネーム:ゆきこ(五十九歳女性 北海道札幌市)

末っ子の小学校入学を機に私はカルチャーセンターに通い始めた。月に二回、平日の午前中に文学を勉強する教室で、講師は五〇代後半の男性。生徒の顔ぶれは老若男女さまざまで、最年少だった私はこの教室で人生の勉強もさせていただいた。

教室が終わるとちょうどお昼で、先生は「時間がある人は一緒にお昼を食べませんか」と、私たち生徒に声をかけ、同じビル内のレストランで昼食を共にした。

各々が頼んだ料理が運ばれると「いただきます」の後に先生が必ず付け加える言葉があった。それが「力強く食べよう」だった。力強く食べる‥‥最初にこの言葉を聞いた時は、面白い表現だなぁ、さすが文学を教える先生だわ、と思った。

この言葉通り? 先生はもりもりと食べ、食事の間もよくしゃべり、生徒の私たちもつられてよく食べ、よくしゃべり、楽しいランチのひとときを過ごした。その後、運営側の事情で教室がなくなるまで、五年ほど私は先生の教室に通い続けた。風の便りで先生は今、体調を崩されて療養中だと聞く。

そして、あの当時、教室に通い始めた20年前、先生は奥様を亡くしてまだ日が浅かったということをずうっと後になってから私は知った。「力強く食べよう」という先生の言葉は、なによりご自分に向けての言葉だったのかもしれない。食べることは命につながる大切なことだ。

つらいことや悲しいことがあると、食事がのどを通らなくなり、食べることなんてどうでもよくなってくる。でも、そんな時こそ、いえ、そんな時だからこそ食べなければいけないのだ。つらいことがあったり、ピンチの時、「力強く食べよう」の言葉を思い出す私だ。

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いかがでしたか?
なんかドキッとしてしまいました。よく噛むように。食べ物に感謝して。美味しいと言う。
そんなことは心掛けていますが、「力強く食べよう」とは!そうなんですよね。辛い時は食欲もなくなるれど、そういう時こそ、食べて元気を出さないといけませんよね。めげてる人に、使わせていただきます。

「プチ紳士・プチ淑女探せ!」運動
代表 志賀内泰弘

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