たった一言でコンテスト受賞作品★ハッピー賞★『今まで、大変でしたね』

東京都武蔵野市
石田さん

<心に響いた「たった一言」>
『今まで、大変でしたね』

<「たった一言エピソード」>
我が家は、中々子どもが生まれませんでした。
『お子さんはいるのですか?』そんな、ちょっとした会話でも傷ついていました。

ある日、私の携帯が鳴りました。
「妊娠したって・・・・」
妻は泣いていました。(妊娠した子どもたちは3つ子でした)
生まれた時、体重は一人一人が約1500g。病院の保育器に、2ヶ月ぐらいかな?入院していました。ちょうど両手にのってしまうぐらいの大きさで、壊れてしまいそうでした。

病院から帰ってからは、まさしく戦争の始まりでした。毎日夜泣きの連続で、一睡もできない日が続きました。妻も私も、毎日イライラしていました。よく喧嘩をしました。子どもにも少しあたるようになっていました。

「静かにしてよ!」「さわるな!」

こんな言葉が飛び交う家族になってしまっていました。事情があって生まれてすぐ会社を辞めてからの2年は本当に大変でした。家庭は、ギリギリの所で踏ん張っている状態で、何かが起こると全てが壊れそうな気がして、怖かったことを覚えています。

「3つ子、いいね〜」「かわいい」「毎日、楽しそうだな〜」

そんな言葉をかけられると、顔は笑っていても心は複雑でした。2歳になった6月は、本当に危なかったと思います。
「家族が多くて、幸せだな〜」
そんな言葉をかけてきた友人に、
「何もわからんと、気軽に言わないでくれ」
と言ってしまったこともあります。

そんな時、子ども達が通った幼稚園の体験入園がありました。先生の最初の言葉です。
「今まで、大変でしたね」
涙が出そうになりました。子どもがいることに弱音を言ってはいけない、そう思っていましたから。入園式の日に、
「これからは、一緒にがんばりましょう!」
明るい先生に、感激しました。
「“たっちゃん”じゃなく、“ボク”というようになりましたね」
「気持ちを体ではなく、言葉で言えるようになりましたね」
「ドロだんごの、ちっちゃい先生でしたよ」
「しゅうちゃんは、友達を明るくしてくれますね」
こんな言葉をいただけると嬉しくて大変でした。 「人生やり直してもいいよ」と、神様に言われても、全く同じ人生を選択します。1分1秒も違わず、歩みます。

また子ども達に会いたいので。辛いこともあったけれど、私達家族は、幼稚園の先生によって救われたのです。

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