たった一言でコンテスト受賞作品★ハッピー賞★『先生のおかげで、人生を誤らずにすみました』

愛知県尾張旭市
氏名:黒田さん

<心に響いた「たった一言」>
「先生のおかげで、人生を誤らずにすみました」

<「たった一言エピソード」>
私は子どもの頃から、先生になりたいという夢を抱いていました。そして、大学1年の時に出会った「塾講師になりませんか?」という1枚のチラシ。これが先生の道のスタートとなりました。

子どもたちによりよい指導をするため、仲間たちと切磋琢磨してきました。当時、大学も自宅も名古屋市内であったのですが、勤務先は豊田市が中心。通勤に片道1時間以上かかっても、苦になることは全くなく、これほど時間を忘れて打ち込めるものはありませんでした。

大学院に進学後、いきなり先生といわれる職に就くことに疑問を感じていた私は、大学の研究テーマであった携帯電話関係の通信サービス会社に就職することにしました。

そんな学生最後の年の秋、担当していた中3クラスに進路で悩んでいる1人の女の子がいました。友達に流されて、ずっと希望していた志望校を変えたいと言うのです。

彼女が志望校に合格する力を持っていることは、ずっと指導してきたのでわかっていました。私は、ただただ友達を理由に志望校を変えてしまうのが許せなかったのです。だから本音で何度も説得しました。

「そんな理由で流されてはいけない」

その結果、彼女は考え直してくれて、当初の志望校を受験し、見事合格することができました。

そして合格報告会。これが私にとって最後の勤務日。彼女も他の子と同じように、教室にやってきて合格を報告してくれましたが、そのとき彼女は、私にこんな一言をかけてくれたのです。

「先生のおかげで、人生を誤らずにすみました。ありがとうございました」

帰りの電車の中、涙が止まりませんでした。この言葉に対する感動の気持ちと、これで先生の道が終わったのだという悲しさ、寂しさが一気にあふれてきたのです。人生で忘れられない1日となりました。

さて、就職したものの、この言葉が忘れられず、相当悩みましたが、やはり子どもの人生の一端を担う仕事のやりがいや、自分の夢であった先生の道を捨てがたく、学習塾に転職し、学生の時と同様に指導に打ち込んできました。

あの日から約10年の月日が流れました。今私は、主体的に行動でき、夢や目標をもてる子どもたちを育みたいという想いで、自分の教育観を実践するためのスクールを立ち上げ、小学生・中学生の指導に携わっています。ここに至ったのも、きっかけは彼女の言葉があったから。

これからも、彼女を含め、教え子たちからもらった、たくさんのご恩を、通っていただいている子どもたちや保護者の方々に送り続けます。

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