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ほろほろ通信

ほろほろ通信『介護は五感を働かせて』志賀内泰弘

蒲郡市の小林あささん(59)は母親の介護のため、仕事に出掛ける前後の朝晩、毎日実家に通った。 脱水症状の防止のため水を準備する。足腰が弱いのでどこでも飲めるようにと縁側、台所、居間、寝室にペットボトルを置いておく。 ある時、紙おむつから尿が漏れ、ベッドの布団がぬれていることに気づいた。昼間は、縁側に寝そべって庭を眺めるのが好きだったが、そこでも尿が漏れて体が冷たくなってしまった。 腰が曲がっている […]

ほろほろ通信『お母さんのお弁当がいい!』志賀内泰弘<中日新聞掲載2013年5月12日>

田原市の渡会恵美子さん(33)が中学生のころの話。普段は給食だが、土曜だけは部活動をするため母親が弁当を作ってくれた。 昼食時、友達の弁当が気になる。なぜかみんなの弁当箱に骨付きチキンが入っていて、おいしそうに見えた。冷凍食品だった。 そこで、母親に「私も骨付きチキンが食べたい。赤いウインナーでタコさんも作ってほしい」と頼んだ。翌日、ふたを開けると念願のチキンとウインナーが入っていて、思わず「わー […]

ほろほろ通信『小牧市消防署の「まもるくんカード」』志賀内泰弘<中日新聞掲載2013年4月21日>

前回、小欄で、小牧市の会社員・吉川知宏さん(40)が取引先の人が意識を失って倒れた際に、自動体外式除細動器(AED)などを使って救命措置を行ったという話を紹介した。 吉川さんは初めてのことで、実は緊張と焦りで手が震えていた。救急車を見送った後も、一命を取り留めたという連絡が入るまで「自分がやったことは正しかったのだろうか」と不安で仕方がなかったという。 今年の1月。吉川さんは、たまたま小牧消防署の […]

ほろほろ通信『救急車が来るまでに』志賀内泰弘<中日新聞掲載2013年4月14日>

今から4年前のこと。 小牧市の運輸・倉庫会社に勤める吉川知宏さん(40)は、いつものように同僚とランチに出掛けた。事務所に戻ると、その同僚は机に顔を伏せて仮眠を取った。 ところが、休憩が終わる午後1時を過ぎても起きない。「よく寝てるね」と笑いながら周りの人が声を掛けた。よく見ると青ざめた顔をしている。意識がなく呼吸もしていなかった。慌てて救急車を呼んだ。 社員の一人が胸骨圧迫と人工呼吸の処置をした […]

ほろほろ通信『お母さんを尊敬しています』志賀内泰弘<中日新聞掲載2013年4月7日>

名古屋市緑区の橋本佳乃さん(14)が、お母さんと歩道を歩いていたときのこと。ふと足元に、たばこの吸い殻が落ちているのが目に入った。 佳乃さんは腹が立ち「誰が捨てたんだろう。だめだね」と口にした。お母さんはそれには何も答えず、黙って吸い殻をサッと拾い、かばんから取り出したレジ袋に入れた。 それを見て、自分は怒るだけで何もしなかったことに恥ずかしくなったという。 実は、佳乃さんのお母さんにとっては、い […]

ほろほろ通信『次に予約でお待ちの方が』志賀内泰弘<中日新聞掲載2013年3月31日>

名古屋市天白区の安江泰樹さん(38)が天白図書館へ出掛けたときの話。 ある本を借りようとして手を伸ばすと、もう1本の腕が差し出された。安江さんは思わず手を引っ込めた。すると、相手も手を引いた。同い年くらいの男性だった。 「あっ、どうぞ」と言うと、相手も「いやいや、よかったらどうぞ」と。 まるでコントのように3度、4度と譲り合いを繰り返した。 それから1カ月ほどたったある日のこと。その男性と再び図書 […]

ほろほろ通信『伝統の「つくしご飯の会」』志賀内泰弘<中日新聞掲載2013年3月17日>

去る3月6日、愛西市の八輪小学校で「つくしご飯の会」なる催しが行われた。 この春卒業する6年生を祝うとともに、その家族や先生、お世話になった交通指導員、評議員、PTA役員など地域の人たちが集まり、一緒に「つくしご飯」を食べる。昭和初期から続く伝統のイベントだ。 2月下旬から今月上旬にかけて、小学校の学年ごと、さらに家庭や地域でツクシ摘み会を行って集める。料理は6年生の保護者が担当。つくしご飯の他に […]

ほろほろ通信『子どもたちからの感謝状』志賀内泰弘<中日新聞掲載2013年3月10日>

江南市の高橋ちどりさん(75)は、6年前からボランティアで防犯パトロール隊員を務めている。小学校の分団登校に付き添い、無事に校門まで見送るのが仕事だ。 毎朝4時に起きて食事の支度などの家事を済ませて出掛ける。7時40分に担当する分団の集合場所へ。 子どもたちに「おはよう」と声を掛けると「おはようございます」と返ってくる。これは「あいさつ運動」の一環でもある。 約70人の子どもに対して付き添いは高橋 […]

ほろほろ通信『困っている人に優しくしなさい』志賀内泰弘<2013年3月3日>

岩倉市の梅田由美子さん(47)は10年前に離婚し、無我夢中で働いて子どもを育ててきた。 つらい時、いつも周りの人に助けられ、今日まで生きてこられたという。その恩返しと思い、困っている人に親切にしようと心掛けている。 さて、梅田さんの娘さんの昨年秋ごろの出来事。通勤途中、名鉄犬山線が故障で停車した。扶桑駅で降り、タクシー乗り場に行くと長蛇の列。仕方なくタクシーを待つが、なかなか来ない。 ようやく次は […]

ほろほろ通信『娘の命日に集まって』志賀内泰弘<中日新聞掲載2013年2月24日>

豊田市の加藤真弓さん(57)の三女知永(ちえ)さんは、中学2年のときに重い病気にかかった。治療のかいがあり一時回復したが、高校受験の翌日に再発。合格通知が届いたものの、1日も高校へ通うことなく亡くなってしまった。2001年11月23日のことだった。 その翌年の命日。知永さんが通っていた中学校のバレーボール部顧問の鶴田容子先生が、バレー部のOBや現役部員を連れてお参りに来てくれた。加藤さんは「なぜ、 […]

>プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動とは?

プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動とは?

ゆっくりでいい。一歩ずつでいい。
自分のできる範囲でいいから、
周りのことを思いやる世の中を作ろう

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