ほろほろ通信
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ほろほろ通信『2つの万博をつなぐ思い出』志賀内泰弘

愛知県赤十字救急奉仕団というボランティア団体がある。日本赤十字社が行う救命講習の修了者の中から、有志が参加して活動している。その事務局長を務める江南市の仙田八千代さん(45)の話。 仙田さんは小学1年生の時、両親に連れられて大阪の万国博覧会に出掛けた。会場で急にお母さんの体調が悪くなった。おなかに仙田さんの妹がいたのだ。一緒に救急車に乗って病院へ搬送され、ことなきを得た。その後、無事に出産すること […]

ほろほろ通信『おじさんたちの涙』志賀内泰弘

名古屋市中区でデザイン事務所を経営する権内俊幸さん(59)は、忙しくても毎週木曜日の夜には仕事の予定を入れないようにしている。経営者が中心になって作る栄ミナミ男声合唱団の練習に参加するためだ。ほとんどの団員が楽譜も読めない。そんな自分のことは棚に上げて人のミスを指摘したりする。練習後の飲み会の方が楽しみという気さくな仲間だ。 年に二回ほど、老人介護施設へ出前コンサートに行く。おじいさん、おばあさん […]

ほろほろ通信『地下鉄駅の不思議な詩』志賀内泰弘

10月24日付「ほろほろ通信」で、名古屋市千種区の小林和子さんが地下鉄自由ヶ丘駅の階段の壁に見つけた詩を紹介した。 「今日はあなたの誕生日/あなたはわたしの手をにぎり/『産んでくれてありがとう』/と微笑んだ…」 小林さんは不思議に思った。このパネルのどこにも企業名が入っていない。展覧会でもない様子。小林さんに「調べて」と頼まれ名古屋市交通局へ照会した。すると、この駅の壁面は市内のある広告代理店が委 […]

ほろほろ通信『母の日のサプライズ』志賀内泰弘

4月のある日の夕暮れ。新城市の後藤福代さん(60)が「おばさーん」と言う声に玄関に出てみると、娘さんの友達が立っていた。ピンクのカーネーションを抱えている。 「いつもおいしいご飯をありがとう。これ、気持ちです」と言い、差し出した。園芸農家でカーネーションの出荷のアルバイトをしていて、最終日に買い求めたものだという。 後藤さんには二人の娘さんがいる。二人とも嫁いでしまい少し寂しい日々だ。でも、次女の […]

ほろほろ通信『親孝行できたよ』志賀内泰弘

昨年の12月13日の午前2時ごろのこと。名古屋市千種区の小林和子さん(64)の携帯電話にメールが届いた。息子さんからだ。 「今日、父親になったよ。これまで苦労ばかりかけたばか息子だったけど、やっと一つ親孝行ができたよ。おれを生んでくれたお父さん、お母さんに感謝しています。これからもよろしく!」 それまでのさまざまな苦労がよみがえり涙が止まらなくなった。うれしくてたまらなくなり、姉や友だちに転送して […]

ほろほろ通信『野球部のあいさつ』志賀内泰弘

みよし市の会社員、大津泰弘さん(42)は小学校から大学まで野球部に所属していた。社会人になってからも地元のチームに入り、今も野球を続けている。 3年前、大津さんの母校の中学に息子さんが入学。と同時に野球部に入部した。自分と同じ道を歩んでくれたことが、この上なくうれしかったという。以来、休日には野球部の練習や試合の手伝いを買って出て、審判やプレーの指導もしている。 その野球部の対外試合に付き添い、相 […]

ほろほろ通信『「おはようございます」で元気に』志賀内泰弘

3年前の話。一宮市の平松義康さん(37)は仕事のストレスからうつ病になってしまった。病気と向き合い、治療をしながらホームセンターで働いていた。その時、二つの目標を立てた。一つは独立して店を出すこと。もう一つは、自分と同じ病気の人の相談に乗れるようにと衛生管理者の資格を取ることだった。 その試験の当日。朝、家を出ると通学途中の小学4年生くらいの男の子が、平松さんの顔を見るなりあいさつをしてくれた。 […]

ほろほろ通信『お尻を洗ってね』志賀内泰弘

名古屋市緑区の小沢きよのさん(65)は、週に一度近くにあるスーパー銭湯に出掛けるのが楽しみだという。通っているうちに顔見知りになる。だんだんと仲間が増え、今では12、3人の人たちと湯船の中での会話に花が咲く。料理の得意な人がいて、季節ごとの食材の使い方を教えてくれる。ゴーヤーチャンプルを作る際、ゴーヤーの苦みのとり方もここで学んだ。 さて、この銭湯では時折、館内放送が流れる。「化粧を落としてから入 […]

ほろほろ通信『通勤途中のそうじのおじいさん』志賀内泰弘

豊橋市の盛岡明美さん(58)は、自家用車で通勤している。その途中の道で見かける光景について便りをいただいた。 3年くらい前から、歩道や車道のそうじをしている人たちをときどき見かけるという。40から50歳くらいの7、8人の男性で、全員が同じ黄緑色の作業服を着ている。何度か見るうちに、通りに面した平屋の小さな会社の社員さんらしいことがわかった。 ところが、そうじをするのは、自分たちの会社の周りだけでは […]

ほろほろ通信『いくつになっても子どもは子ども』志賀内泰弘

春日井市の加藤みつ江(62)さんは今年の3月、父親を亡くした。妻が亡くなってから急に元気がなくなり、認知症が進み足腰も弱った。やがて食事もできなくなり入院を余儀なくされた。 危篤状態になった時、加藤さんはご主人と共に駆け付けた。思わず手を握り締める。すると、うっすらと目を開けた。その時のことだ。すぐ後ろに立っていたご主人に向かってうなずいたのだ。それも何度も何度も。まるで頭を下げているかのように見 […]

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プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動とは?

ゆっくりでいい。一歩ずつでいい。
自分のできる範囲でいいから、
周りのことを思いやる世の中を作ろう

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