ほろほろ通信
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ほろほろ通信『ボール供養で道に迷って』志賀内泰弘

昨年の12月4日。あま市の山本ゆかりさん(47)は、二十歳になる娘さんと二人で、千種区の医王寺まで出掛けた。この日行われた「ボール供養」に参加するためだ。サッカーや野球などあらゆるボールに感謝をして供養するという珍しい祭事である。 ところが地下鉄茶屋ヶ坂駅で降りて住宅街で道に迷ってしまった。タクシー会社の看板が目についた。表で車を洗っていた人に尋ねた。タクシー会社ゆえに道には詳しいはず。タクシーに […]

ほろほろ通信『お地蔵様の涙』志賀内泰弘

知立市の池田静子さん(83)は農業を営んでいる。20年ほど前、区画整理で先祖代々の土地から離れたところで新たに田を耕すことになった。その片隅には、小さなお地蔵様が立っていた。 明治時代からのものらしい。池田さんは幼いころからおばあさんに教えられていた。「お地蔵様を見かけたら、手を合わせて拝みなさい。きっと守ってくださるよ」と。それを思い出し、花と水を供えてお参りしていた。 ある日、農道で車の衝突事 […]

ほろほろ通信『事故現場に現れたタイガーマスク』志賀内泰弘

1月29日午後7時すぎ、森林公園ゴルフ場前の道路でのこと。尾張旭市の三代川裕美さん(51)の息子さんが自動車事故を起こしてしまった。車は天地がひっくり返り10メートルも滑って止まったが、幸い対向車も通行人もなかった。なんとか窓からはい出したという。 そこへ通りがかりの2台の車から男性が駆けつけてくれ、大破した車を脇へ寄せてくれた。さらに三人の若い男性も加わった。発煙筒をたき、警察官と一緒になり「車 […]

ほろほろ通信『また高山へ行きたい』志賀内泰弘

一宮市の森靖夫さん(68)は5年前、脳梗塞で倒れ歩行や会話が困難になった。しかし、リハビリのおかげでみるみる回復。その時、お世話になったのが若い理学療法士の裕子先生だった。 腰にベルトで作った輪を付け、補助しながらゆっくりと歩く練習をしてくれた。大きな声で「あいうえお」の発生練習。さらに本の朗読も。退院後も、週に1回の訪問でリハビリを続けていた。 ところが、その裕子先生の父親の具合が悪くなり、病院 […]

ほろほろ通信『男らしさと優しさと』志賀内泰弘

一宮市の丸山裕子さん(40)の小学5年の長男は、学級文庫にある歴史まんがを読んで歴史に興味を覚えた。特に戦国と幕末が好きだという。それに影響を受けた小学二年の弟も歴史ファンになった。家族4人で関ケ原合戦410年祭に出掛け、当時の布陣を再現した家康隊や三成隊、鉄砲隊の演武を観覧したときの話。 イベントの最後に紅白の餅まきが行われた。たいへん混雑していたため「危険ですから小学生以下のお子さんは後ろに離 […]

ほろほろ通信『落とした500円玉の行方』志賀内泰弘

大府市の太田直子さん(57)が、名古屋駅の名鉄百貨店の「大九州展」に出掛けたときの話。最初に佐世保バーガーを買い、お釣りの500円玉をかばんのポケットに入れた。その後、漬物を買おうとして財布を取り出した時、五百円玉がポロリと落ちてしまった。会場は混雑しており、なかなか見つからない。 近くの干物屋さんの女性に「何か落としたんですか」と声をかけられた。「一緒に捜しましょう」と言われ、冷凍ケースを動かし […]

ほろほろ通信『背伸びして「チン!」』志賀内泰弘

春日井市の片山亜僖子さん(42)は、今年の5月に娘さんを亡くした。2歳と10ヶ月の短い命だった。生まれた時から寝たきりだった。目も見えないし耳も聞こえない。入退院を繰り返し「だんだん丈夫になってきたね」と言っていた直後に肺炎にかかってしまった。 ずっと横になっていたベビーベッドの布団をはずし、祭壇として使っている。そこに写真を飾り、位牌と線香、ろうそく立てを置き、お菓子や縫いぐるみ、絵本などを供え […]

ほろほろ通信『事故のおかげで幸せに』志賀内泰弘

安城市の神谷千代子さん(71)は、1年ほど前に事故に遭った。バイクで走っていたところを脇見運転の車に接触され、気が付くと病院のベッドにいた。後で聞いた話では、田んぼの中に落ちて救急車が駆けつけたときには意識不明だったという。 右足の骨折。意識が戻っても「死んだほうがいい」とまで思い詰めるほどの頭痛に悩まされていたそうだ。それでも治療の甲斐あって3ヶ月半の入院の後、退院することができた。 自宅に戻っ […]

ほろほろ通信『これ使ってください』志賀内泰弘

10年ほど前のこと。中川区の高木千里さん(45)が家族で岐阜県下呂市の温泉入浴施設へ出掛けたときの話だそうだ。 長男と次男は父親が、高木さんは2歳になる娘さんを連れて脱衣所に入った。ところが、財布には百円玉がなくてロッカーが使えない。娘さんに「困ったねえ」と話していると、それをそばで聞いていた湯上りの若い女性がスッと手を差し出し「これ使ってください」と言う。百円玉だった。「お子さんを連れて大変でし […]

ほろほろ通信『動物を愛する人の輪がつながった』志賀内泰弘

名古屋市昭和区の市川しのぶさん(66)の母親は大の猫好き。10匹くらいの世話をしていた。餌をやるだけではない。ご近所の迷惑にならないようにと、車庫に猫用のトイレを設置してしつけもしていた。なんと、それを野良猫たちも利用するようになった。 うわさを聞いてか、家の前に子猫を捨てていく人もいた。これを黙って引き取る。中には死んだ猫を玄関前に捨てていく心無い人まで。こちらはタクシーで火葬場まで運び供養した […]

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プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動とは?

ゆっくりでいい。一歩ずつでいい。
自分のできる範囲でいいから、
周りのことを思いやる世の中を作ろう

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