ほろほろ通信
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ほろほろ通信『心配しております』志賀内泰弘

台風15号が近づいていた9月20日(2011年)。名古屋市守山区の大川孝次さん(76)は、不安な夜を迎えていた。テレビのニュースは、堤防が氾濫して浸水した民家の様子を映していた。消防署員に救助されたり体育館に避難する人たち。 人ごとのように思っていたことが、こんな身近で起きようとは。自分の住んでいる町が避難勧告の対象となったことが、何度もテロップで流されていた。そんな時、電話が鳴った。昔住んでいた […]

ほろほろ通信『母が作るタオル帽子』志賀内泰弘

北区の水野悦子さんは(59)は、8年前、乳がんの手術をした。抗がん剤治療を受け副作用にも苦しんだ。幸いその後、転移することなく、現在は元気に生活している。大勢の人にお世話になった恩返しと思い、昨年からがん患者を支援するボランティア活動を始めた。 その一つがタオル帽子の製作だ。抗がん剤は副作用で髪の毛が抜けてしまう。頭が冷えないように温かくするためのものだ。またタオル生地なので柔らかい。おしゃれな柄 […]

ほろほろ通信『思い出のマンションで』志賀内泰弘

岐阜市の高崎裕樹さん(51)は、2年ほど前に奥さんを病気で亡くした。その3カ月後、まだ悲しみが深く残る中、高校生の娘さん、社会人と大学生の息子さんの4人で家族の思い出の地を旅した。15年ほど前に会社の転勤で暮らしたことのある東京や家族旅行で行った御殿場(静岡県)・箱根(神奈川県)へ。 会社の社宅のマンションは多摩川べりにあった。眺めのよい部屋だった。たまたまその部屋に、以前から親しくしている職場の […]

ほろほろ通信『親御さんに報告したい』志賀内泰弘

瀬戸市の池戸智美さん(44)が、藤が丘駅から地下鉄に乗ったときの話。 座席の斜め前で、二人の女子高生が大声でおしゃべりをしていた。髪を染め、長い付けまつげに派手な化粧。周りの人たちも顔をしかめている。チラッと顔を見て「親の顔が見てみたいものだ」と思った。 うとうとしていると、突然車内に「キャー!」と叫び声が響き渡った。真向かいに座っていた女子中学生が吐いてしまったのだ。真っ青な顔をしている。床に汚 […]

ほろほろ通信『母の教え「人の出会いを大切に」』志賀内泰弘

豊田市の河野則雄さん(69)は自動車工場に勤めていた。いったん定年退職した後、会社から請われて全国で期間従業員を募集する仕事に就いた。 皮切りは2月の厳寒に函館への出張。次の目的地である室蘭へ行く駅のホームでのこと。後ろから同年配の女性が足早にやってきて「室蘭へ行く特急はどこですか」と聞かれた。発車時刻は迫っている。河野さんも初めてのことで迷っているところだった。 駅員さんを呼びとめて聞き、一緒に […]

ほろほろ通信『心が詰まった腕時計』志賀内泰弘

今年の4月1日。大府市の加古有子さん(46)の中学3年生の娘さんが、中2の時のクラスの仲間で「あいち健康の森」へ遊びに行ったときの話。 帰りにどこかでお茶を飲もうということになり、自転車で移動する途中でハッとした。前の籠に入れておいた腕時計がない。10歳の「二分の一成人式」のお祝いに、父親からプレゼントしてもらった大切なものだった。普段は使わないので、ケースに入れてしまっている。 どこかで落とした […]

ほろほろ通信『先生を泣かせます!』志賀内泰弘

この春、伊藤正明先生(37)は前任校の東海市富木島中学校で、特に思い出深い一人の生徒を高校へ送り出した。 それは1、2年生のときに担任をした田中あずささんだ。彼女は左耳が難聴というハンディを負っている。そのため、教室では前の方の席になるように配慮してきた。しかし、本人は大変活発で駅伝の代表選手に選ばれたり、ハンドボールでは日本オリンピック委員会(JOC)ジュニアオリンピックにも県代表として出場した […]

ほろほろ通信『保育園児からの手紙』志賀内泰弘

名古屋市北区の川口伊津子さん(73)の義母は、11月5日で満99歳になる。昨年、白寿のお祝いをした。その義母が73歳の時の話。 家の近くにある保育園の女の子から一通の手紙が届いた。M子ちゃんだ。「敬老の日に地域のお年寄りに感謝の手紙を書こう」という園の行事として書かれたものだった。昔、小学校の先生をしていたこともあり、子どもが大好きだった。筆まめでもある。すぐに「ありがとう」と返事を書いた。 その […]

ほろほろ通信『10年前の「じゃこめし」がきっかけで』志賀内泰弘

4月24日付「ほろほろ通信」で、尋ね人の話を紹介した。中川区の岡村幸栄さんの母親は、10年ほど前、市バスの中で中年の女性に声をかけられた。病気の母親の介護に実家を訪ねるところだという。「一緒に食べるためお弁当を5つ作ってきました。私の母とお姿が重ってしまって。食べていただけませんか」と言われて差し出されたのが「じゃこめし」だった。 幸栄さんは、今、病床にある母親から頼まれた。「なぜあの時、名前・住 […]

ほろほろ通信『おばあちゃんの知恵・レジ袋』志賀内泰弘

以前の「ほろほろ通信」で、「たかがレジ袋…」という話を紹介した。家族で買い物に出掛けた際、子どもが吐いてしまった。そのとき、年配の女性がティッシュとコンビニのレジ袋をくれ助かった。「今度は私が人の役に立てるように、かばんの中にレジ袋を常備しています」という話だ。 南区の石田富美子さん(51)も同様の体験をしたことがあるという。結婚して間もないころのこと。食事の帰り道、地下鉄の中でご主人の気分が悪く […]

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プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動とは?

ゆっくりでいい。一歩ずつでいい。
自分のできる範囲でいいから、
周りのことを思いやる世の中を作ろう

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