『母の教えのおかげで、今がある』|ちょっといい話 志賀内泰弘

今から46年前。高校に入学して、新しい環境に少しばかり慣れた6月の話です。 梅雨のさなかで、空がぼんやりと曇った日でした。いつものように、朝食をお腹に詰め込むと慌てて家を飛び出しました。 バスに乗ったところで、ハッとしました。 乗客の何人かが、手に傘を持っているのです。そうです。どうやら雨の予報が出ていたらしいことがわかりました。心の中で、 「どうか一日もちますように」 と祈って登校しました。 下 […]

『父の集大成』|親孝行大賞受賞作品

【ペンネーム(掲載時のお名前)】くりかなさん 【性別】女性 【年齢】40代 【住所】福島県郡山市 【「親孝行大賞」のタイトル】  父の集大成 【「親孝行大賞」の本文】 去年、両親がしていた洋食屋を、閉めた。 46年間という営業は、沢山の苦難もあったかと思う。父は80過ぎまでやれると自負していたが、体調不良が続き、77歳で苦渋の決断をした。 私の思いつきで、店の歴史記念にアルバムを作ろうと急遽、プロ […]

『楽しいから笑うんじゃなくて、楽しくなるために笑うんだよ』|たった一言でコンテスト受賞作品

<掲載時のお名前>伊豆のママ <年齢>38 <性別>女性 <住所>静岡県伊豆の国市 <心に響いた「たった一言」> 楽しいから笑うんじゃなくて、楽しくなるために笑うんだよ。 <「たった一言エピソード」> 何をやってもうまく進まないときに、母親から言われた一言です。 当時、社会人一年生。社会人一年目は色々覚えることが多く、メモ取りと反省の毎日を過ごしていました。 元々の負けず嫌いな性格が邪魔をして、先 […]

『父からのひとこと』|たった一言でコンテスト受賞作品

<掲載時のお名前>櫻子さん <年齢>53 <性別>女性 <住所>大阪府東大阪市 <心に響いた「たった一言」> 父からのひとこと <「たった一言エピソード」> 父はとても厳しく仕事でほとんど家にいない人でした。子どもの頃はよく叱られ、時には殴られる事もありました。 結婚して家を出てからも法事や家族のイベントごとに「こうあるべき」との小言を言われる事はしょっちゅうで、ついつい実家に行くのも足が遠のいて […]

『友達に介護を支えられて』|ほろほろ通信 志賀内泰弘

新城市の豊田慶子さん(61)は、93歳の父親と88歳の母親を長く介護してきた。父親は昔から「最後は自分の家で死にたい」というのが口癖。それをかなえるため頑張ってきた。 ときどき父親の妄想に悩まされる。「虫がぞろぞろはっている」とか「火が燃えている」とか。梅雨時には「部屋中が水であふれて家が浮いている」とか。 心配になり真夜中に何回も見に起きるので、自分も眠れない。介護の疲れもあるが、父親の最期が近 […]

『人を思いやるチャンスかもしれない』|ちょっといい話 志賀内泰弘

コロナ禍も2年以上が経ち、正直、「いつトンネルを出られるんだろう」という悶々とした気分です。 「小説家は仕事に影響ないですよね。パソコンがあればできるでしょうか」 何度かそう言われましたが、そう簡単なものではありません。まず、取材に行けません。 「京都祇園もも吉庵のあまから帖」シリーズ(PHP研究所)を書いているので、京都へ足繁く通わなければならないのです。また「書く」というのは最終的な作業です。 […]

『お母さんとばあちゃんと私と着物』|親孝行大賞

【ペンネーム(掲載時のお名前)】Lil’Miiさん 【性別】女性 【年齢】20代 【住所】栃木県宇都宮市 【「親孝行大賞」のタイトル】 「お母さんとばあちゃんと私と着物」 【「親孝行大賞」の本文】 中学3年生、高校受験。毎日勉強と「あること」に追われる日々を送っていた当時の私。その「あること」とは、「着物の着付け練習」であった。 なぜ、高校受験と着物の着付け練習なのか? 私が受験する高 […]

『勉強して得た知識は誰にも盗むことはできない』|たった一言でコンテスト受賞作品

<氏名>大迫さん <学校名・学年>鹿児島純心女子高等学校 <心に響いた「たった一言」> 「勉強して得た知識は誰にも盗むことはできない。だから、たくさん勉強しなさい」 <「たった一言エピソード」> 「勉強して得た知識は誰にも盗むことはできない。だから、たくさん勉強しなさい」 この言葉は曾祖母が祖父に言った言葉です。 祖父は9人兄弟の末っ子だったため、家の財産が行き渡らないかもと心配した曾祖母が言った […]

『大きい声を出した方が負けです!』|たった一言でコンテスト受賞作品

群馬県前橋市 頼富さん <心に響いた「たった一言」> 大きい声を出した方が負けです! <「たった一言で」エピソード゙> 今の学校に勤め始めた頃、先輩の先生にとても寡黙な一人の女性がいました。1日中ほとんど口を開くこともなく、私も含め周囲も彼女のことを変人と思っていました。 そのイメージが覆ったのはある日の職員会議でした。議案を巡って一部の教師がいきり立ち、感情的に怒鳴り続けました。どうにも収拾がつ […]

『職人かたぎの理髪店』|ほろほろ通信 志賀内泰弘

5年ほど前に小欄で紹介した話。一宮市の小野木朝代さん(54)の息子さんは、自閉症でじっとしているのが苦手。そのため散髪が思うようにならない。そんな息子さんを近所の永田理容店のおじさんは快く迎えてくれる。 お菓子やお気に入りのビデオまで持ち込んで臨むが、座っていられず何度も途中休憩。限界になると「また明日おいで」と言われ、それに甘えて4、5回通うことになる。その忍耐力には頭が下がるという話だ。 今回 […]

>プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動とは?

プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動とは?

ゆっくりでいい。一歩ずつでいい。
自分のできる範囲でいいから、
周りのことを思いやる世の中を作ろう

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